わらびやでの食事(2) 昔の日本人の食事と体力

sakata

2019年11月12日 01:00

人にとって食物から得る燃料は大別すると、糖質と脂肪の二つ。
糖質からは高強度のエネルギーを得られるが、長くは持たない。脂肪からは低強度のエネルギーを得られて、長時間持つ。

明治時代に来日した欧米人は日本人の驚異的な体力に驚いて、記録を残している。
戦争中も、初期の頃の日本兵の圧倒的な体力に驚いて、アメリカやオーストラリアでは日本人はサルと人間の中間の生き物と本気で思われていたこともあったらしい。
もう少し昔、江戸時代の飛脚の中でも優秀なものは早道といわれ、当時の舗装なし、峠多し、照明なしの道を、江戸大阪を6日で往復したり、江戸を朝出て夕暮れには仙台に着いたりしていたらしい。
写真のようなことも、米食(糖質)中心であればこそと思われる。

その体力要因を食事だけで言えば、雑穀米、漬物、梅干。これが何を表すかといえば、雑穀米は白米より血糖値の変動が少ない。
漬物は野菜のビタミンミネラルを増やす。梅干は酸のキレート作用で栄養の吸収を増進する。貧しくも最大の効果を得ていたのだろう。
そして腸の菌が現代人とはまるで違っていたのだろう。

ただ昔の日本人は、老けるのが早かったように感じる。それも糖質の持つ糖化作用(老化作用)と関係がある気がする。
女性を俎上に乗せるのは失礼な気もするが、アメリカのベジタリアン(穀物食)料理の有名人(左)と肉食乳製品あり料理の有名人(右)の写真。二人とも私と同じ51歳。体内の消化酵素の違いもあるかもしれない。

いずれにせよ、体の使い方を考えると、昔のような超人的な肉体労働をしない、甘いものいっぱいの現代の日本人が糖質を摂り過ぎているのは間違いないと思う。
だから自らの体の脂肪を含む、脂肪を燃料とできるような体(力)つくりが大切だと思われる。

RYU

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