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2020年01月14日

未来少年コナン

あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくおねがいします。
皆様にとって素晴らしい一年になりますように。

新しい年が始まって皆様どのような思いで過ごされていらっしゃるのでしょうか。
敏感な方のなかには、世の中の流れの変化を感じられる方も多いのではと思いますが、私は新年早々に見たアニメに様々感じることがあったので、今回ブログに書いてみようと思います。

未来少年コナンうちの子どもたちはよくジブリのDVDをみるのですが、最近一緒に「未来少年コナン」を見ていたらあれっと思い、一人で全編を見てみました。

未来少年コナンは宮崎駿さんの実質初監督作品で1978年に放映されているので、私はその頃10歳くらいでしたが、気がつかずに影響を受けていたように感じました。

この中では、地球は30年後の2008年に核兵器を超える磁力兵器の戦いによって地軸の変動が起こり、世界の半分が海の中に沈んでしまい、生き残った人たちが20年後どのように生きているのかが描かれています。
実は放映年の前年1977年に国連で環境改変兵器禁止条約というものが採択されていて、その中には気象兵器や地震兵器を含んでいるので、米ソ冷戦の時代背景とともにあながち荒唐無稽の話ではなかったようです。

私が惹かれたのは、その部分ではなく、20年後(2028年)の世界の中に、インダストリア(工業都市?)という自然からはエネルギーを、人からは労働力と生きる力を収奪してピラミッドというかカースト社会を作っている世界と、ハイハーバーという自然と人が、あるいは人間同士が共生した世界の対比が描かれていることでした。
もっというと、インダストリアのリーダーたちは自分の外側に力の源泉を求めますが、主人公のコナンたちは、自分の内側の思いや身体能力、仲間を信じることに力の源泉があります。

インダストリアの中では、リーダーが考える人の有用度によって1等市民から3等市民までいるようで、多くの人はリーダーたちから自分の等級を決めてもらいます。人に価値を決めてもらうことを喜ぶ人たちがいます。わずかな麻薬のような快楽を求めて働かされる、気力を失った人々もいます。そうした人々をリーダー達は武力を背景にした威圧で支配します。リーダーたちはエネルギーの争奪と人を支配することに狂信的になっていて、その状態を保つことが全てです。食品は自然からできたものではなく、発掘されたプラスチック(石油由来?)から作られた人工物です。
最初これは旧共産圏をモデルにしたのかと思いましたが、見ていくうちにまさに現代社会そのものだと感じました。

このアニメのように世界の半分が破壊されるような戦争がこれから起こるかどうかは分かりませんが、近年の異常気象、それに伴う食糧事情の悪化、地震や災害の巨大化、倫理観が追いつかない科学技術の発展、人心の荒廃などを考えると、現実世界はこの先相当きつい状況を迎えることになるのではと感じています。
世界は破壊と創造を繰り返してきているので、そろそろ覚悟を決めるころかもしれません。主題歌もそんなことを暗示しているような。。。

未来への指針というのか、コナンたちのように、自然と心を合わせ、自分を殺そうとする人さえも助けようとする心の美しさを保ちつつ、困難な状況にも何度もあきらめずに自分や仲間を信じて見えない未来に飛び込んで創造していくことが描かれていて、とても意味深いものを感じました。
今春からの希望者の中には、そんな感性を感じさせる子もいて、そのうち全編見せてあげたいなと思います。






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