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2014年02月25日

わらびや復活

今年の春から、わらびやが復活します。
2012年春に、渡嘉敷島での山村留学わらびやを閉じて、その頃まだ何かはっきりとわからないけれども先に進まなければならないという思いで移ってきたやんばる(沖縄本島北部)の自然の中で、人々の中で学ぶうち、少しづつわらびとして、こうありたいという形が見えてきました。

渡嘉敷島留学わらびやでは、自分で食べ物を育てて、獲物をとってきて 自分で食べていける子供が育つことを目指してきました。お米を100%自給していました。と書くと、あたかも自分たちが作っていたような感じがするのですが、実際人間はお米一粒をゼロから作ることはできません。目の前にあるお米一粒が出来上がるまでには何万年もの時が必要でした。そしてまた太陽や水や酸素がなければ大きく育つこともできません。

本当は、太陽の力、月の力、星の力、土の力、風の力、土の中の微生物をはじめとする他の生物の力、周りの植物の力、育てようとする人の思いの力、育とうとするお米の力、そうしたものがお米を作っているのです。
水の力、空気の力、土の力などは言ってみれば地球の力そのものです。また地球の力、太陽の力、星の力、月の力などは言ってみれば宇宙の力そのものです。そうしたものが一粒のお米を育てている。だからこの力を愛と言ってもいいのかもしれません。そしてこれはお米一粒だけの話ではなく、人間一人一人、全ての生き物一つ一つに、もちろんこれを読んでいるあなたにも、全てのものの力、宇宙の愛が詰まっているということなのです。

少し宗教掛かってしまいましたが、つまり一昔前の日本人の感じ方、八百万(やおよろず)の神を感じながら、自分自身を含む全てのものに敬意を払って暮らしていきたいと思います。多くの日本の土地ではそうしたことは過去の遺物になってしまったかもしれませんが、沖縄では今でもそうした思いが生きています。

現代の様々な社会システム(政治、経済、教育、医療など様々なシステムです)は、行き詰っています。なぜならいかに自分にとって得かというちっぽけな考えが根底にあるからです。自分にとって得すると思ってやればやるほど、実は自分を殺し、周りを殺すことになります。でも、人間一人一人は他の生き物とは違って、自分自身を含む全てをよりよく生かすことが出来る生き物です。

あなたが全てのものの子どもであり、同時に全てのものの親なのです。
わらびやは、今までのシステム、考え方に疑問を感じて、自らが次の世界を作り出すのだという意思を、願いを持った子どもたち、そして大人たちを歓迎します。今までのシステムの中で生きたい人が来るところではありません。ですので、渡嘉敷島留学わらびやのように地元の学校に通うという山村留学の形はとりません。
新しいわらびやでは、思い、祈りだけではなく実際の暮らしの技術を学んでいき、また勉強や身体つくりもしっかりやっていき、みんなで新しいシステムを作り上げていきます。

まずは短期の受け入れから始まります。詳細は後程アップします。もしこんなことがしたい、こんなことをやったらどうですかというご意見があれば、お知らせください。



Posted by sakata at 04:32│Comments(2)
この記事へのコメント
わらびや復活良かったです。
頂くことは楽しいが、与えることはもっと楽しいことに気付く人たちが増えると、今より素晴らしい世界になってきます。
坂田さんご夫婦のご健闘を祈っております。
お便りを楽しみにしています。
北国はまだ寒い日が続いています。
Posted by 山口 三郎 at 2014年02月25日 09:39
山口様 
お会いしたことはありませんが、ご無沙汰しております。
私自身も、今森の中で集団共同生活をやっていまして、いわば大人のわらびや状態にいます。

少し時間がかかりすぎてしまいましたが、最近ゴーサインをもらったような気がして、やっと復活宣言をすることができました。子供たちを預かるまではもうしばらくかかると思いますが、もう待っている子供たちがいると確信しています。

グッサンにも来てもらって一緒に精進したいと思います。

寒い中お身体大切にお過ごしください。
Posted by sakatasakata at 2014年02月25日 21:12
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