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2014年06月11日

日本人は単一民族か?

よく日本人は、単一民族だ、いやいやアイヌがいるから単一民族でない、などという話があります。USAは多民族国家だから、力がある、あるいは大変だという話があります。

私は、日本人は多民族国家だと思っています。
黒沢明監督の、デルスウザーラという映画は好きなものの一つで、これはシベリアの狩猟民が撃ち損ねた(撃ってはいけない)虎におびえる話ですが、このツングース系の人々が入ってきていたり、あるいは沖縄から九州、朝鮮半島南部位を勢力圏とした潜りや立ち泳ぎのうまい倭人(私自身はこの血が強い気がしています)、雲南省などにいる3千段もの棚田を作る苗族の流れ、あるいは胸板の厚いさらに南方系の人々などなど、たくさんの地域から日本列島に人が集まっていると感じます。

日本人は単一民族か?先の大東亜戦争は、侵略戦争だったなどといわれますが、実は自らの血の中に流れる出身地の、故地回復運動のようなものだったのではと感じます。だから旧大日本帝国の最大版図は、大体この範囲から様々な部族が日本に来たという証のようなものだと思っています。

沖縄では、ウチナーンチュとナイチャーという分け方がされますが、実際には日本内地と同じような多民族社会だったからこそ、こうした言われようがあるのだと感じます。

それで、現在言われるような単一民族という感じはどうやってできたのかというと、血で血を洗う戦い、そしてその和議としての婚姻、そして新たな世代の誕生ということを、何回も何回も繰り返してきて、現在に至っているのではと感じます。
つまり一つ一つの家族が、夫婦喧嘩をしたり、あるいは夫婦や親子で慈しみあったりしてできた家族の平和の積み重ねが、大きな和の大和、そして現在の平和な日本を作ってきたということだと思います。

と同時に、私たちの体には現在の地球人口よりもはるかに多い数の先祖の人々の血が流れ込んでいて、ご先祖様がされてきた貴重な経験を感じ取れるようにできている、つまりは様々な民族の思いを共感できるようにできているのだと感じます。

そして現代、物流の発達によって、私たちの体には中国で作られたピーナッツだったり、チリでとられた魚だったりが少しづつ入り、そして航空機の発達で実際に現地に行き人々の生活を肌で感じて、本当に少しづつですが、他の民族のことを体と心で理解できるようになってきたのだと思います。

大丈夫、大丈夫。


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